トップページ書籍一覧>★きほんのき

障害者のグループホームスタッフハンドブック
★きほんのき

全国グループホームスタッフ・ネットワーク編集
A5判64ページ 
定価 880円(税込)
2023年3月上旬発売

この本で私たちが確認したことは、どんなに制度・法律が変わっても生活にかかわる支援の形に変わりがあるわけではないこと、集団で処遇するのではなく利用者一人ひとりの望む生活を実現するために寄り添っていく姿勢が大切であることでした。
労働者としての世話人の待遇は決して恵まれたものではなく、当たり前のように低所得、過重労働になっている(運営費のあまりの少なさに一人職場にならざるをえず、質のいい支援を提供しようとすればするほど労働は過重になる)という現実が一方ではありながらも、あえてグループホームという「住まい」を選択した入居者が「その人がその人らしくその人の望む生活」を手に入れることができるように、徹底的に入居者の立場に立った支援とはどんなものかを考えながら作りました。
新人のスタッフには道しるべとなり、苦悩しながら頑張っているスタッフの皆さんには、もう一度原点に立ち返って「思い」を強くしてくださるものになっていれば幸いです。そして、そこに入居しておられる方たちのQOL(生活の質)の向上につながっていくなら望外の喜びです。
そのために、あくまで利用者の「幸福」に焦点をあて一緒に生活を作っていく私たちであり続けたいと思います。


全国グループホームスタッフ・ネットワークとは

各地のグループホームスタッフ研修会(1997年近畿グループホームスタッフ研修会発足、1998年東海グループホームスタッフ研修会発足…)と、全国グループホームスタッフネットワーク(2001年9月)は、グループホームスタッフ・世話人が、専門性の向上(研鑽、交流、情報交換等)を目的に互いに高めあうことのできる場として研修会を開催しながら、グループホームスタッフ・世話人からの情報を発信すること、より良いグループホームをつくっていくための啓発としての公開講座やシンポジウムを開催すること、また制度自体を良くするために国・行政への要望等の活動を行ってきました。

そんな研修会に集う世話人の中から自然に「研修会に来られる人はまだいい。勉強したくても研修会に出ることができない世話人や、研修があること自体知らない世話人もいる」、「誰とも交流できないで、孤立した中で頑張らざるをえない世話人もいる」、「研修に参加できなくても、よくわかる言葉で基本的なことがわかる本があれば…」という声が生まれ、その声をそれぞれ現場で実践していること、またはこうしたいという思いをそれぞれが分筆することで形にしたものです。

もくじ

はじめに

図 グループホーム制度の展開

きほんのき・1 グループホームってどんなところ?

きほんのき・2 世話人・ホームスタッフってなあに?

きほんのき・3 世話人・ホームスタッフの仕事ってなんだろう?

①ホームスタッフはコーディネーター②「私しかできない」と思わないで!(問題を抱えこまない)③入居者の力を信じよう④風を入れよう⑤入居者は家族でも子どもでもありま せん。⑥プライバシーに気をつけて⑦情報通でいよう⑧価値観を押し付けないで⑨命令ではなく提案で⑩つらさを共有できる仕事仲間を持とう⑪入居者とあなただけになったとき ...、自分の支援が見えてきます。(虐待防止のためにも)⑫いつもと違うことが起きたら...、を想像しながらいつもの支援をしよう

きほんのき・4 Q&A

①飲んでいる(服薬介助している)お薬、それは何?②てんかん発作の対応③病気になったら退去?昼間の居場所は?④高齢になっても、グループホームで暮らせますか?⑤「仕 事」がしたい入居者、どうしたらいい?⑥「仕事がうまくいかない」入居者、どうしたらいい?⑦365日いてもいいの?⑧世話人との折り合いが悪いと退去?⑨失敗したら施設、病院に入れられるの?⑩サテライト、一人暮し支援って?⑪グループホームでの結婚支援について⑫第三者評価はありますか?⑬入居の条件は?⑭OJT、Off-JT って?⑮法令遵守(順守)って?

きほんのき・5 生活を支えていく

①健康に暮らしていくために
②グループホームの消費生活(生活費・金銭管理)
③精神の障害とは?

きほんのき・6 世話人・ホームスタッフ チェックリスト

あなたは、こんなことしていませんか?

きほんのき・7 防災について考えよう

きほんのき・8 考えよう・話し合ってみよう・調べてみよう

①援助関係を形成する諸原則
②自立ってなんだろう
③自己決定・意思決定支援について

おわりに

本のご注文はコチラから
本のご注文の際は、必ず本のタイトル、冊数、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記の上、お送りください。
発送時に郵便振替を同封のうえ、お送りします。
振替手数料はご負担ください。
「本のご注文はコチラ」をクリックしてもメールを送れない場合は、nobu@s-pla.jpまでメールをお送りください。