Sプランニング ブックレットシリーズ3 なぜ人は虐待するのか ──障害のある人の尊厳を守るために── 野沢和弘 著 A5判 1100円(税込) 売り切れました 「虐待」は許さないと毅然と態度表明する。しかしユーモアを交えて自分を振り返り、今後の職員研修の方法も提案する。 |
|||
著書より 第1章 虐待はどこにもある 第2章私も権利侵害者だった 第3章 親心と虐待 第4章 研修 第5章 虐待防止法 著者は、「虐待」は許さないと毅然と態度表明する。しかしユーモアを交えて自分を振り返り、今後の職員研修の方法も提案する。これまでの福祉のあり方を問い返す渾身の書。 本書「はじめに」よりーー虐待はどこにでもあります。どれだけ見つけ出して福祉から追い出しても、次から次へと虐待の芽は生えてくるのです。鬼のような悪い職員を見つけ出して罰しようと思っても、そんな顔をした職員はつかりません。ふだんは、みんなやさしそうな顔をしているのです。やさしい顔をした人が、ある日、自分でも気づかないまま鬼になっているのです。ふだんやさしい顔をしている人が知らず知らずのうちに鬼になるのはなぜなのか、どうすればやさしい顔で居られるのか……。 本書は「虐待」をさまざまな角度から眺め、人間の本性について考え、さらに障害者福祉の魅力を取り戻すためのチャレンジです。虐待からの脱出は、障害のある人が人間性を取り戻すためのチャレンジです。障害のある人の家族や支援者が自らの人間性を取り戻すための闘いでもあります。本書がその一助になれば──。 ●本書を推薦します● 宮代隆治 (社会福祉法人 さざんか会理事長) 「強い人間なんていない、虐待を起こす魔物は私たち自身の弱さの中にあるのです」、筆者の問い掛けは障害のある人、そうでない人を超えて読者に迫ります。 「どんな施設だって権利侵害や虐待は起きます」、筆者は施設の敵? 否、それは施設を攻撃する思いからではなく、施設で働く私たちに励ましのエールを送っているようです。 名川勝(筑波大学講師) 難しくて厄介そうな権利擁護の根っこ(ポイント)をわかりやすくした本。躓き悩んで考え抜いたんだなーと感慨です。権利擁護は一人だとなかなか職場で実行しきれないかもしれない。だから仲間の分も買って一緒に学んではいかがでしょう。
|