S-planningハンドブック5 「いや」 B5変型 48ページ 定価 本体1,100円(税込) ここ数年、知的障害のある人が企業や入所施設で虐待を受けていた事件が相次いで明るみに出ました。なぜ、周囲の者は彼らが受けていた虐待に気づかなかったのでしょうか? なぜ、彼らはわが身に迫る侵害に「いや」という声をあげられなかったのでしょうか? 「いや」と言えない理由は、情報不足や資源不足だけでなく、周囲との関係を壊わさないために、さまざまな「気遣い」をしていることもわかりました。しかし、そうした関係からは、主体性、自尊心、自己防衛といった、人間が生きていくうえで大切な力が育つことは難しいのです。「いや」と言えず悩んでいる人、「いや」ということを受け止めてもらえない人が、よき出会いの中で、「いやと言ってもかまわないんだ」という発見ができ、自分の身を守ることの大切さを本人、保護者、援助者とともに考えるテキストです。 本書は1998年に、当時編集を担当していた全日本育成会から発行されたものですが、このたび、関係者のみなさんの許可を得て、Sプランニングから再発行したものです。 20年近く前のものですが、今でも十分通用する内容であると確信しています。 ●もくじ 1 わたしは施設を でた、2 わたしに さわらないで、3 けいこは わたしの ともだち、4 わたしは だまされない、5 わたしは 「いや」と いえる、家族と援助者の方へ ~「いや」解説 |