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★Sプランニングブックレット⑮
廃墟の中の希望
知的障害と社会 シリーズ4・論説集
野澤和弘著
A5判 160ページ 1,320円(税込)
これからは世界に例のない高齢化と人口減少の時代がしばらく続くのだ。次世代にこれ以上ツケを回すわけにはいくまい。そして、地域で支援を必要としているのは障害者だけではない。地域で暮らすための福祉を受給すべき<権利の主体者>として障害者を認識することは大事だが、それを社会全体に理解してもらうためには、沈没しかかった船の中で権利を叫んでいるだけではいけない。むしろ他の乗客・乗員らと協力しながら船を沈没させない努力をすることが大事だ。いや、リーダーとして声を張り上げ乗客・乗員を導く役割を障害者が果たせないものだろうか。それが未曾有の大震災を経験した時代に生きる者の使命のようにも思える。そのヒントを考えたい。(本文より) |
<もくじ>まえがき
第1章 政権交代と障害者
1それは小泉郵政選挙から始まった 2「民主は本気なのか」3自立支援法廃止 4自立とは何か 5やはり自立支援法は悪法なのか 6民主党のヒアリングで 7総合福祉部会で 8「参加」について考える 9講演「障害者福祉はどうなるのか」10菅政権の社会保障と障害者 11障害者基本法改正案
第2章 コンクリートから人へ
1ポピュリズム(大衆迎合)か善政か 2子ども手当は愚策か 3後期高齢者医療 4消えた高齢者 5年金 6お年寄りばかりの福祉ではない
第3章 差別と虐待
1地域で暮らせない? 2虐待防止法がなぜ必要なのか3虐待防止法が成立 4成年後見について 5安心して障害のある人が暮らすために
第4章 これからの障害者と社会
1政権交代に何を学ぶのか 2障害者雇用による地域経済自立の可能性 3やねだんは補助金もないのに栄えた 4町ごと治療する医者 5ゆけむりの町 6まじうまいめじ 7変化に強い組織とは あとがきにかえて
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野沢 和弘 Kazuhiro Nozawa
毎日新聞社論説委員。1959年10月静岡県生まれ。83年3月早稲田大学法学部卒。4月毎日新聞社入社。津支局へ赴任。86年4月中部本社報道部(名古屋)。
92年4月東京本社社会部。厚生省担当、薬害エイズ取材班、児童虐待取材班キャップなど歴任。千葉県障害者差別をなくす研究会座長。著書に『なぜ人は虐待するのか』、『シカゴの夜から六本木の朝まで』『親』(いずれも当社、知的障害と社会シリーズ)など多数。
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