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★Sプランニング ブックレット⑭
命と存在を支え合う
――相楽福祉会の理念と実践

廣瀨 明彦 著
A5判 154ページ 1,320円(税込)

私に残された時間は、「結果」としてしかわかりませんが、リードしてきた現在生じている「負の遺産」について、少しでも改革の方向に向かえるような足掛かりをつけることが大切な務めであり、全力を挙げたいと思いました。 その一つとして、4月から7月半ばまで週に一度「爺さんのひとりごと」と名付けて実践を振り返りつつ、底辺の思いを文章化して、今までじっくりと語り合うことが少なかった若手職員、中堅職員の方々に向けて、伝えていく作業を始めてみました。(「はじめに」より)
自己表現に制約のある重度といわれる知的障害のある方や発達障害の方などの、日々の唇の色を誰が確実に見つめ、その表情から誰が「思い」を受け止めていくのでしょう。
人は、サービスのみで生きているわけではありません。切り売りされ始めた「福祉サービス」もまた、それのみでは人の命と全存在を支え合うことにはならないでしょう。
 関わるということ。支え合うということ。互いに一回限りの命を生きているということ。そのことを考えずに「サービス」という割り切りをすることに躊躇しつづけたいと思います。(「本文」より)

 

もくじ
1行事 2「働く」あるいは「作業」 3工賃について 4用語そして言葉の周辺 5送迎について 6カレンダー 7 4%カンパ 8サービスの切り売り 9障害者自立支援法批判の一部 10変革の兆し 11個別ケア会議 12生産展  

廣瀨 明彦 Akihiko Hirose

1952年生まれ。高校1年の終わりに一年間休学し、知的障害児施設に用務員として勤務。のち知的障害者入所授産及び知的障害者通所授産職員を経て、相楽共同作業所(相楽福祉会の前身)設立運動を開始。2010年9月現在 花園大学社会福祉学部臨床心理学科准教授(休職中・2011年3月退職予定)、社会福祉法人相楽福祉会理事長兼第7相朋舎同居人、N P O法人アクティブセンターうだ理事長。

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